一人で飲んでます。
何でかというと、今日、仕事の移動中に小説”眉山”を読み終えたからです。
お久しぶりでいきなりカミングアウトですが
(というか誰が読んでいるんだ、このブログ?
書いてる本人すら数カ月も放置状態だっていうのに)
阿波踊りの男踊りで、この夏デビューします。
(というか一応先日地元で既にデビューだけはしたのですが)
さて、この小説、今、上映中の映画”眉山”の原作です。
何だか今年は”阿波ダンス”とかいう映画も上映されるそうで
せっかく自分が密かに好きだったものがメジャーになる寂しさを
感じます。
で、このお話のように、阿波の舞台裏にそれぞれの物語があるように、
自分もことも色々振り返ってしまい、今晩は誘いを断って
一人感慨深く、よしこの囃子をBGMにビールを飲んでます。
私は邦画は余り好きではないので、とりあえず小説を読んで
この話の世界を堪能することに。
映画は話のネタというか阿波シーンを楽しみに後日観に行く予定です。
とはいえ小説も、残念ながら、ま、わかり易い展開、というか、
いかにも邦画にしやすそうな展開というか
(さすがすれ違いのシーンの背筋の描写には鳥肌が立つと言うか、
ああ、映画じゃなくてよかったな、、と思いましたが)。
だけど。
自分自身の経験と、今年阿波を始めたことと。
色んなことがこの作品に出会って、”今、出会うべくして”だった、
そんな妙な納得を得ました。
私が阿波を知るきっかけになったのは、体が自由にならない祖母が
楽しみにしていた地元のお祭りがきっかけ。
祖母の為に嫌々ついっていったお祭り。
祖母の闘病生活を思って辛かったこの作品の冒頭、
阿波とは関係ない自分自身の経験からの視点この作品を読んでいた。
だけど、読み終わってみて、
阿波を始めたこの年の夏にこの作品に出会えたことは
何か意味があるような気がしてなりません。
折しも今日、新しい上司により夏休みの許可が下り
(元上司の下ではありえないこと)、
スペインに行く事ができる状況になったこと。
病気になっても一生懸命生きていた祖母の姿、
そして今の自分、。。。
他人に誇れるかどうかはわからないけど、
少なくとも自分に誇れる2年間を過ごしたあの地に
さよならを言った日から初めて再訪する。
今の自分は祖母のように一生懸命胸を張って生きてない、
”神田のお龍”のように、誇れる人生ではない、
そんな状態で行って、自分の居場所がもうあの地にはない現実を
”それはそれ”と胸を張って受け止められる背景がないのかな。
とか。
来月に辞めることになった元上司の様な人間とも出会ってしまったのも、
一生懸命自分の人生を大事に生きていない自分に罰が当たったんだ、
とか、あんな風になってはいけないという反面教師を
神様が示す為の、転職してからの不快な日々だったとか。。。
その不快さから解放される日が近付いた、とか
(ま、彼女がいなくなっても別な不快な想いは仕事上、
しなくちゃいけないかもしれないけどね。
ま、少なくとも大きな要素が一つ減る事は確か)。
そしてその不快な日々の救いになったのが紛れもなく阿波だったとか。
好きなことってすごいな、つまらない人の負のオーラも寄せつけないんだな、とか。
(もうこうなっちゃうと私にとって阿波は聖域だな、、、)
一人で飲むべき夜です。
この作品にあと少しだけ早く出会えていたら
先日のデビュー戦のような恥ずかしい踊りはしなかったかな。
今年の地元のお祭りは、祖母に見える様に踊ろう。